経理における不正はどの企業でも在り得ます。
経理部に任せっきりにしていて、経営者が経理に関わらない場合に不正経理につながるケースが多いです。特に、経理担当者が一人の場合には注意が必要です。
不正の内容としては、小口の横領・不正振り込み・水増し請求・請求書の偽造など、経理担当者が一人だとどれも発覚しづらいものばかりです。
経理代行サービスを利用することで、これらの不正を防止できます。経理業務を外部に委託することによって、不正経理のほか、経理ミスや責任追及、退職や採用などの心配もなくなります。
本記事では経理代行サービスによって、なぜ不正経理を防止できるのかについて解説していきます。
不正経理とは?
不正経理とは、財務諸表を意図的に改ざんして業績を実態とは異なるものにする行為です。
小口の横領・不正振り込み・水増し請求・請求書の偽造などはその過程であり、結果的に不正経理となるのです。
不正経理の事例
最近の事例では、
岩手県奥州市のJA岩手ふるさと協同サービスは12月27日、元社員が5000万円以上を不正に流用していたと発表しました。(2023年12月27日 水曜 午後8:19)
FNNプライムオンライン:5000万円超 元社員が不正流用 JA岩手ふるさと協同サービス<岩手・奥州市>より
この元社員は2023年6月までの約8年3カ月にわたり、うその名目で会社の預金口座から現金を280回に渡って引き出していました。
11月、県内の山で、この男性の遺体とともに金の使い込みを告白する遺書が見つかり、問題が発覚。
その後の内部調査の結果、引き出された金額は合わせて5000万円以上に上ることが判明しました。JA岩手ふるさと協同サービスは、不正に気付けなかった理由について「出納の記録を改ざんする手口だったため内部で検証できなかった」とした上で「管理体制を再構築し再発防止に努める」とコメントしています。
このような不正経理は日々行われています。企業の関係者は、まさか自分の会社で不正経理などあるはずがないと思っているでしょう。
そうも言っていられないのが現状です。数々の事例が公開されていることを理解し、明日は我が身と思って対策する必要があります。
不正経理はなぜ起こる?
組織として不正経理を行う理由は、赤字決算を隠して黒字として偽装するような粉飾決算などがあります。ここまで大事であれば経営陣が指示を出していることも考えられます。
経営者が心配すべきは、小口の横領・不正振り込み・水増し請求・請求書の偽造など、経理担当者が独自に行う不正です。
これらが起こってしまう理由としては下記のようなものがあります。
・経理業務の属人化
・経理部門のブラックボックス化
・経営者が経理部門に関わらない状況
経理担当者の属人化
経理業務が属人化していると、担当者以外が作業ができなくなります。
他の従業員が作業できないということは、経理担当者が不正を行いやすい状況が生まれてしまいます。また同時に、不正経理が発覚しづらい状況とも言えます。
経理部門のブラックボックス化
前項のように経理業務の属人化が進むと、経理部門そのものがブラックボックス化されてしまいます。
こうなってしまっては誰も
経営者が経理部門に関わらない状況